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【ハイキュー原作沿い逆ハー】空飛ぶカラス

第4章 インターハイ、秘密の応援策


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及川たちから離れた後、美月は母にもう一度電話をかけ用件を確認した。

その内容はつまりはこういうことだった。


『翔陽くんの晴れ舞台、カメラにしっかり収めてきて!!』


美月は内容を聞いて愕然とした。
試合前にわざわざ電話を寄越すくらいなのだから、もう少し緊急性・重要性の高いものかと思っていたのだ。

日向家とは家族ぐるみの付き合いであり、気持ちは分かるのだが…。


(お母さんに頼まれなくても、試合は後で復習するためにカメラに撮るよ…)


脚立にセットしたカメラをまわすのも、美月の観客席での仕事であった。

悪い電話ではなかったのだからと良い方に捉え、美月は観客席に戻る。
脚立と荷物を置き、座る席は確保してあった。

しかし戻ったその席は、先ほどまでと全く違う雰囲気に染まっていた。


「あ、来た来たー!マネちゃんこっちー!」


(なぜ、私の席の周りが、青葉城西に囲まれてるの…!?)


美月が荷物を置いていた席の周りは、青葉城西の選手や荷物の置き場で埋まっていた。
垂れ幕のそばの座席では、美月がもともと確保していた席以外に空きが無い。

その確保していた席の隣には、にこやかに手を振り座っている及川。
こちらは返す余裕もない。

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