第1章 烏野高校バレー部、始まる
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放課後。一応体操着に着替え体育館に向かう。
美月の着替えを待ってから体育館に向かったため、
着いたころには既に部員が集まっていた。
「遅くなってすんませんっ!」
日向の大声に部員の注目が集まる。
そしてその視線は日向の後ろに縮こまっていた美月にも注がれた。
「開始時間には遅れてないし、河北さんを連れてきてくれたんだろ?
いいって、いいって!それより日向、ネット張り手伝ってやってくれ」
澤村は日向に指示を出すと、そのまま美月のもとにやってきた。
盾になっていた日向がいなくなり、美月はぴしっと姿勢を正す。
「きょっ、今日は宜しくお願い致します!」
敬礼もしかねない美月の勢いで澤村は呆気にとられたが
すぐにもとの笑顔に戻った。
「おう!よろしく!とりあえずボーっと見てくれてていいし、
手持ち無沙汰だったら清水に声掛ければ何かしら対応してくれるからな」
「はいっ」