• テキストサイズ

【ハイキュー原作沿い逆ハー】空飛ぶカラス

第3章 カラスとネコと




「ッ翔ちゃん!」
「どわっ!!あっぶなーっ!倒れるかと思ったーっ」


日向にべったりしがみついた美月を見て、音駒が固まる。

周りを囲んでいたうちの一人、黒尾はにっこりと笑った。


「えーっと?つまりそのチビちゃんと美月ちゃんは…恋人同士?」


言いながら両手の人差し指を動かし、恋人同士のようにくっつけてみせる。


「そうだったんだ、翔陽」


研磨まで驚いて言うので、日向は慌てて手をブンブン振った。


「え?えええ!?ちっ、違う違う!俺らは幼馴染でっこれには事情が!」


その様子を見て黒尾はブッと吹き出す。


「ははっ!冗談だよ冗談!見りゃわかるって」


(いや…大半が冗談と思ってないし)


黒尾は軽く笑っていたが、菅原が見る限り他の音駒メンバーはすっかり真に受けていた。


「探し物、見つかったんなら良かったな」


ぽんと、黒尾の手が美月の頭に乗る。
美月は日向の肩から顔を離した。


「あ、ありがとうございます…」


言葉とは裏腹にむすっと拗ねた顔は可愛らしくて、
黒尾はまた吹き出しそうになってしまう。


(あー、ほんと面白いなぁこいつ)


そんな黒尾の表情に研磨は眉をひそめた。


/ 213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp