第3章 カラスとネコと
「…テンション高いな」
「ん?まー試合だかんな~わくわくするよな~!」
「お前のことじゃねーよボゲ」
「へ?」
ご機嫌で答えたというのに影山は苛立たし気。
そんな風に反応されてはイライラが移るもので…
「今のは俺に話しかけてただろ完全に!」
「は?お前がテンション高いのは年中だろうがボゲェ!」
と、いつもの喧嘩が始まる。
が、すぐにその火は消火された。
「はいはい、試合前にそうやって仲間割れすんなよなー」
バシッと2人の背中を叩くと、菅原はニカッと笑って先を行く。
「準備すんべー」
「あ、うっす!」
「すみませんっ」
2人は慌てて菅原の後を追った。