Fall in love with you【R18】
第7章 seven
何かを企むような表情の月島と冷静な藍原。
「そりゃあ私烏養さんのこと大好きだから抱きついたりしてるもん。すぐ引き剥されるけど!」
嘘つけ。今はもう引っ付いてこねぇじゃねぇか。
「へぇ。受け入れられてるのかと思ってましたケド」
「烏養さんは大人だよ?子供の私なんて眼中に無いって言ってたじゃん」
ケタケタ笑って誤魔化してる姿が気に入らなかった。
確かに前まではそうだったけど、今はマジで惚れてんのに。
秘密にするためとは言え、俺の気持ちが否定されてるみたいでムカついた。
「あーゴチャゴチャうっせぇ!コイツは俺んだ。文句あっか!」
グイッと肩を自分の方に引き寄せ、片腕で抱き込む。
俺の行動に驚いたのかピタリと動きを止めるバレー部の奴ら。先生は…笑ってやがる…。
「うかい、さん…?」
「わりーな。内緒にしとくって約束だったのに。我慢出来ねかったわ。」
なんて、ちっとも反省なんかしてねーけど。
謝るのが事を荒立てねぇ秘訣だと言うのは経験上身に染みてる。過去のことだけどな。