Fall in love with you【R18】
第6章 ●six
ピチピチ、と窓の外から聞こえる囀(さえず)り、とは言い難い鳥の声に起こされ目を覚ました。
あっ、たけえ…
夢の中から抜け出せていない頭でそんなことを思った。
「ん…」
のそっ、と腕の中で動く何か。
あーそういや昨日は泊まったんだった…
シャワー浴びなきゃな…とか考えつつ腕の中の彼女を盗み見る。
伏せられた睫毛は長くて美しい。
薄く開かれた唇はまるで誘っているようだ。
「起きろ、おい。藍原。」
「やだ…まだねる…」
あぁ、可愛い。
何も身につけていない俺の上半身に猫のように擦り寄ってくる仕草が、たまらなく愛おしい。
こりゃあもう認めるしかねえのかな…
浮かんで来るアイツの姿を無理矢理消して、もう1度声をかけた。
「藍原。起きねぇならキスすんぞ。」
「おきても、ちゅー…ほしいです」
「あぁ、くれてやる。」
起きたばかりの彼女に口づけを落とした。
俺…コイツに本気になってる。