Fall in love with you【R18】
第6章 ●six
ゴムの入口を縛ってティッシュに包み、ゴミ箱の中に捨てた。後で捨てといてやろう。
荒く息する彼女の乱れた髪を指先で梳いてやると、向けられる視線と柔らかな笑み。
「うかいさん、やさしい…」
「ばーか。俺はいつでも優しいだろ。」
「…うん、やさしい…」
ふふふ、と心地いい笑い声を紡ぐ唇が、小さく『好きです。』と口にした。
「烏養さんの隣にいれて、しあわせ。…好きです、烏養さん。だいすき。」
鼓膜を震わす声に、なんだか泣きそうになった。
「あぁ。俺も。」
前髪を撫でて、情けねぇ俺を見せないように視界を遮った。
「もう寝ろ。ここにいてやるから。」
「…はい。おやすみなさい、うかいさん…」
疲れたのかあっという間に眠りについた。
すやすやと無防備に寝る姿を見て、何度目かの『愛おしい』が頭に浮かんだ。
愛おしいって何だよ…これじゃまるで、コイツのこと好きみたいじゃねぇか。
バタリ、彼女の隣に寝転んで、起こさないように自分の腕の中に抱き寄せた。
すごく、落ち着く。