Fall in love with you【R18】
第6章 ●six
一応コンビニの袋は隣に座る藍原からは見えないように置いてチューハイを取り出した。
「まだ飲むんですか?」
「なんか飲みてえ気分なんだよ。」
そう言ってクイ、と一口身体に流し込んで藍原を見ると不思議そうな顔をしていた。
「どうした?」
「烏養さんお酒強いんですか?」
「あ?まー、弱くはねぇな。」
先生は下戸みたいな顔して超ザルだけど。
「私この前保健の授業でアルコールのパッチテスト?みたいなのやって、アルコールに弱いって出たんですよ。」
お母さんもすごく弱いんで遺伝ですかね、
そう笑う藍原の横顔がすごく可愛く見えて
項に手を添え引き寄せると、そのまま唇を合わせた。
「っ…烏養さん?」
「わり、キスしたくなった。」
「それ絶対悪いって思ってないですよね。」
「まあな。」
言い終えると同時に、また唇の柔らかさを楽しみたくて啄むようなキスを何度も落とす。
頬を紅く染めた藍原は“少女”から“女”になっていた。
トロンと蕩けた表情に背筋がゾクリと震える。