Fall in love with you【R18】
第5章 five
ー烏養ー
残暑がじわじわと体力を削っていく今日この頃。
例の如く嶋田と滝ノ上を連れて『おすわり』への道を歩いていた。
「なぁー今日優稀ちゃん居るのか?」
「部活前に顔だしてったから居ると思うぜ。」
「やったね。優稀ちゃん居ると酒うまく感じるよな!たっつぁん!」
「そうそう!優稀ちゃんに注いでもらったらなおのことな!」
どうでもいいけどその優稀ちゃんてなんだよ。
「繋心ヤキモチ妬くなって!」
「そうだぞ!どうせお前は優稀って呼んでんだろ?ちゃん付けくらい許せっての!」
「は?名前で呼んだことなんてねぇけど。」
付き合ってからだってずっと苗字のまんまだし。つか苗字すらあんま言ってねぇ気がする。
「繋心そりゃねぇべ。付き合ってんならちゃんと名前呼びしてやれよ!」
「抱いてるときですら呼んでもらえないとか優稀ちゃん可哀想だろ。」
「おい待て!なんでお前がそれ知ってんだよ嶋田!」
「あ、やっべ。」