Fall in love with you【R18】
第4章 ●four
見慣れたはずの部屋は彼の存在ひとつで雰囲気を変え、知らない部屋と化す。
「止めるなら今のうちだぞ。」
下ろした髪の毛の隙間から見える欲に染まった瞳に息を飲み、静かに頷く。
「抱いて、ください…。」
私に跨る彼に腕を伸ばせば擦れた声で「後悔すんなよ、」と呟き覆いかぶさった。
触れ合う唇は玄関先で交えたものより優しく、愛しささえ感じる。
ちゅ、とリップ音をさせて離れたと思うとすぐに深く口付けられ私の理性をチリチリと焦がしていく。
烏養さんの手が服の上から脇腹を撫で、少しずつ上へとずらす。
指が胸の膨らみに触れるとやわやわと形を確かめるように優しく揉み始めた。
初めての感覚。
身体の奥が熱っぽくなって呼吸が荒くなる。
深いキスは続けたまま、もう片方の手は私を安心させるように頭を撫でたり髪を梳いたり、時折耳に触れると烏養さんの熱が伝わってピクンと身体が震える。
キスを止めた唇は私の首筋を這って、赤い舌先でチロリと私の肌を舐めた。
「っひゃあ。」