Fall in love with you【R18】
第4章 ●four
ようやっと離された舌を透明な糸が繋いでプツンと切れた。
「うか、いさ…?」
力の抜けた身体を烏養さんの胸に預け、問う。
先程よりキツく抱き締められ、酸素も満足に吸えない。
「烏養さ、くるしっ…」
「お前を抱きたい。」
被せて言われた言葉にへ?なんて間抜けな声しか出ない。彼は今、なんて言ったの?
目を合わせると瞳には欲望が滲み、怪しく光る
「いま、なんて…」
「今すぐ…お前のこと抱きてぇ。」
返事も聞かずまた口内を貪り、犯す。
目の前の彼が知らない男(ヒト)のようで少しだけ怖い。
理性を持ってかれそうになる寸前、無理矢理唇を離しここではイヤだと告げると、靴を脱ぎ私を抱き上げ、場所を告げると何の迷いも無く私の寝室へ足早に向かった。
ドサリと降ろされた私を受け止めたベッドは
2人分の重さを受けギシッと音を立てた。
目に映るのは見慣れた天井と
雄の顔をした烏養さんだけ。