Fall in love with you【R18】
第3章 third
大きなお盆にビールジョッキを乗せ慣れた手つきでテーブルにそれを置いていく。
「ほかのご注文はありますか?」
「じゃあ唐揚げとー枝豆とー」
淡々と注文される料理名を手元のメモに書き込んでいく。
「っし、以上で。」
「かしこまりました!」
ペコリと頭を下げ厨房に行こうとする藍原を呼び止め、「耳を貸せ」と引き寄せる。
「スカート短けぇ。見えんぞ」
そう言うとパッと俺から離れ厨房に駆け込んだ。
「何だよ烏養ぃ口説いてんのかー?」
「そんなんじゃねェよ、うっせーな。」
もうあいつは俺んだし。
再び料理を運んで来た藍原のスカートは膝のあたりまで下げられていて、思わず笑みが浮かぶ。
正面に座る嶋田と目が合って、耳を貸せとジェスチャーされたから耳を寄せると
「スカート、お前言ったんだろ」
なんてニヤニヤしながら言われた。
俺だってそれなりに独占欲はあるし
一応、好きになろうとは思ってんだよ。