Fall in love with you【R18】
第3章 third
次の日も、その次の日も
あいつは俺の前に現れなかった。
その間俺は馬鹿みたいに心ん中掻き乱されて
店番してる時も部活中もミスばっか。
なんで俺がこんなに惑わされねぇといけねんだよ。
「それはお前が優稀ちゃんのこと好きだからじゃないのか?」
「ぬわっ!!?」
「そんな驚くことかよ…声に出てたぞ」
「まじか…わりーわりー。」
レジの椅子に座り直してタバコに火を付けると嶋田も店内の椅子に腰を下ろした。
「なー、前も言ったけどさ、あの子と付き合ってみたら?」
「まだ言ってんのかよお前は…」
呆れた口調でそう返すと、まあ聞けよ、と制止された。
「一回付き合ったらあの子も繋心のこと諦めるかもしんねーだろ?付き合ってみてイケそうならそのまま付き合ってればいいし、ダメなら別れる。」
大人だろうと高校生だろうと変わらないだろ。
そう、嶋田は言った。