Fall in love with you【R18】
第3章 third
「はよーっす」
「烏養さん、ちわーっス」
次の日あまり眠れず上手く働かない頭を抱えながらバレーの練習に行くと
あいつの姿がなかった。
「なぁ、東峰。今日あいつ来てないのか?」
たしか同じクラスだった筈だと思い出し、近くにいた東峰に声をかけた。
「え、さっき見かけて…」
「そうか…」
なんだ…何か知らねぇけどあいつが居ねぇだけで
すげームシャクシャする…
「チッ…」
気持ちを切り替えようと外に出れば一人で学校の外へと向かうあいつがいた。
「おい。」
「あ…烏養さん」
笑いはするけど、いつもみたいに尻尾振って近づいて来るのが無い。
「これから部活ですか?」
「あ、あぁ。お前は見に、来ねぇのか?」
そう言った瞬間、あいつの表情が少しだけ引き攣ったように見えた。
「今日は止めときます!」
断った事なんか一度も無かったくせに
「おう、そうか。」
くそ、むしゃくしゃする。