Fall in love with you【R18】
第11章 eleven
ハルとの電話が終わって1日の疲れを流したあと、携帯を手に取ると藍原からのメッセージ。
おいおい、予想よりずっと早いじゃねぇか
最近一段とゆるゆるになった口元。我慢しようにも到底出来そうにない。
『見つけんの、はえーよ』
『まぁ、気に入ってくれたんなら良かったわ』
藍原、どんな顔してんのかな。
嬉しそうに笑ってる?それとも照れてる?
あのプレゼントが俺の独占欲のシルシだなんて、きっと露ほどにも思っていないのだろう。
嶋田たちが聞いたらきっと笑うな。
8コも年の離れた高校生に振り回されるなんて、数ヶ月前は思ってもみなかった。余裕のなさも笑える。それ以上に、ここまで好きな人がまた出来たことに驚いている。
「人生何があるかわかんねぇや」
カチリとライターでタバコに火をつけ煙を吐き出す。
ふと、視界に入ったソレ。最近では気にすることもしなかった写真立てに入った二人の姿をパタンと伏せた。
大丈夫、俺らは、別れたりなんかしねぇ。
交錯する想いが
波乱を呼び込む。