Fall in love with you【R18】
第11章 eleven
東峰に送ってもらったあと、真っ暗な家にひとつずつ明かりを灯していく。
ぱち、ぱち。急な環境の変化に目がチカチカするけど、瞬きを数回すればそれも慣れてしまう。
「さっきまで、楽しかったのにな……」
誰もいない部屋に居るのは慣れた。でも寂しい。
ご飯食べよう、あ、お風呂にも入らなくちゃ
でもその前に着替えかな?
あぁ、やらなくちゃいけない事がいっぱいだ。
部屋の電気をつけて、本日2度目。服を脱ぎ落とす。床に服が落ちるとふわりと香ったあの人の紫煙。
うん、大丈夫。寂しくない。
ひとりじゃないもん。
「っよし!」
愛用の寝着に着替えてブレスレットとスマホをテーブルの上に置き、気合いを入れて家事に取りかかった。
ぴろりん。
『見つけんの、はぇーよ』
『まぁ、気に入ってくれたんなら良かったわ』