Fall in love with you【R18】
第11章 eleven
『プレゼント、ありがとうございます。』
『大事にします!』
ポン、とスタンプと共にメッセージを送る。
流石にすぐに既読はつかなかったけどそれでも良かった。
手首でシャラシャラ揺れるブレスレットが私に安心をくれたから。
ちょっと前まで不安で押し潰されそうだったはずなのに、今ではもうウキウキしちゃって、ほんと単純。
最寄り駅から家までの暗い道だって今日はへっちゃら!
って思ってたんだけど
「あれ?藍原?」
コンビニの袋を提げて歩く東峰の姿。
「東峰!コンビニの帰り?」
「そう。ちょっと腹減っちゃって」
ガサッと揺らされた袋の中にはカップ麺やらお菓子やら…
「東峰、そのうち太っちゃうよ?」
「それはやだなぁ」
懐かしいな、こんな会話。って言っても、付き合ってた期間はとても短かったし思い出らしい思い出、作る時間もなかったけどね。
「藍原は今日デートだったの?」
「よく分かったね。」
「だって可愛い格好してるから」
そうだった、この人褒める時ストレートに来るんだった…!
「あ、ありがと…」
烏養さんには言われなかったから、少しドキドキ。