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Fall in love with you【R18】

第11章 eleven













烏養さんに駅まで送ってもらった後、少し寝ぼけた頭で改札を潜り電車へ乗り込む。


ちょっとだけ身体がダルい。
でも、それが心地いい。


降りる駅まで暫し時間があるからとカバンの中から携帯をゴソゴソと漁る。

カサり、私の入れた覚えのない感触が指先に。ビニールの袋……みたいだけど、こんなの入れてないよな?


記憶にないソレを引っ張り出してみると、今日行った水族館の名前が入った包装紙 。テープを剥がして中身を取り出してみると、しゃらん、と音を立てて掌に乗る青と水色のブレスレット。


こんなこと出来るの、1人しか居ない。


「ッ!?!!!?」

驚いて立ち上がると、一斉に向けられた視線。五月蝿いぞ、と言わんばかりの表情に黙って腰をおろした。


嬉しい、嬉しいなぁ……


烏養さんからの初めてのプレゼント。

電車の中だから、電話できないのがもどかしい。今すぐ声を聞いて、ありがとうございますって言いたいのに。



ねぇ、烏養さん

烏養さんも私を想ってくれてるって

信じてもいいんだよね?




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