• テキストサイズ

Fall in love with you【R18】

第10章 ●ten













本当は家に送ってやりたかったけど、
藍原を駅まで送り、そのまま自分家へと車を走らせる。

ム"ー……ム"ー……ム"ー……


ドリンクホルダーに置いた携帯へ、短い振動が鳴り続ける。めんどくせーな、電話かよ……

「ったく、誰だ?」

電話をかけて来そうな人物を頭に思い浮かべながら店に車を停めた。

藍原……は無いよな。嶋田?滝ノ上?お袋?


サイドブレーキを引いて、画面のロックを外す


不在着信に残った名前に、思わず携帯を落としそうになってしまった。


『不在着信:ハル』


二度とかかってくることは無いと思っていた。

番号だって、変わってると思ってた。

俺の連絡先なんてとっくに消されたと思っていた。





それなのに、なんで。



どくん、どくん

急に心拍が上がって、目頭が熱くなる。


ム"ー……ム"ー……


再び振動した携帯を見る。


そこには『着信:ハル』の文字。




/ 191ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp