Fall in love with you【R18】
第10章 ●ten
一番奥まで押し込むと、大きく息を吐いた烏養さん。
「今日っやべーな……」
いつもならすぐに動き始めるのに
今日はまだ止まったまま。
「動かないんですか……?」
素直に疑問を口にすると緩く口端が上がった。
「お前んナカを俺のカタチに馴染ませてんだよ」
そんなに我慢出来ねぇのか?
と囁く声にポッと顔の熱が上がる。
「わーばか、締めんなッ」
「ワザとじゃ無いです!」
ぷーっと膨らんだ頬に優しくキスをしてくれる。
触れるだけだけど、とても気持ちいい。
「じゃあそろそろ動くぞ?」
小さく頷くとゆっくり引き抜かれて、じわじわ粟立つ様な快感が襲う。再び奥までくると満たされるような満足感が。
なんか、おかしい。激しくないのに気持ちいい。
「うかい、さ……」
「ん、きもちーな。」
何も言ってないのに察してくれた。
嬉しい。嬉しい。
「すげぇ絡みついてくる。そんなに放したくねぇ?」
当たり前じゃないですか。放したくないです。
言おうとした言葉は烏養さんの唇に吸い込まれ
吐息となって零れた。