Fall in love with you【R18】
第10章 ●ten
前に教えてもらったことを思い出しながら
口いっぱいに頬張ったり舐めてみたり。
たまに烏養さんから漏れる吐息も
優しく髪を梳いてくれる手も
全部が気持ちいい。
もっと、もっと私で感じて欲しい。
ハルさんのことなんて思い出す暇もないくらい
私に夢中になって。
「あい、はらっ……」
チラッと視線を向けるとちゅぽん、と口から抜かれたそれ。
「出して欲しかったのに……」
「口より、お前んナカで出してぇ」
視線から伝わる必死さに嬉しさが増す。
「はい、ください」
脱ぎ捨てられたズボンのポケットから取り出された小さなケース。
そこからピンク色のパッケージを一つ取り出し
口に咥えてちぎると手早く自身につけてピトり、入口にあてがった。
「はっ、すげぇ滑る……」
ぬるぬる入口を擦られて酷くもどかしい。
「焦らさ、ないでっ」
「焦らしてねー……よ!」
ずぷん。
突然襲ってきた圧迫感に喉が仰け反って
はくはくと口が開いたり閉じたり。
苦しいのにどうしようもなく気持ちいい。
「入れられただけでイっちまうとかやらしーな。」
吐息混じりの声が鼓膜を揺さぶる。