Fall in love with you【R18】
第10章 ●ten
激しく奥を突かれると、訳が分からないくらい気持ちよくなっちゃってなにも考えられなくなるんだけど、
緩く動かれるとヘンに余裕が生まれる。
本当はこんなこと考えたくないのに、
さっきから脳内に繰り返し映し出される烏養さんとハルさんの姿。
『繋心?』
今までそう呼んでいた、と言わんばかりの様子。
烏養さんだって、何の違和感もなく“それ”を受け入れていた。
雰囲気だって、付き合っていると言われても不思議じゃないくらい自然だった。
烏養さんのあんな優しい目、見た事なかった。
あんな優しい声、聞いたことなかった。
全部、私の知らない烏養さんだった。
「っおい、何考えてんだよ……」
私だって、分からないですよ。
烏養さんが何を考えているのか、
その閉じた瞼の裏に誰を思い浮かべているのか、
「うかいさんの、ことっ……」
「そー、かよっ!」
その満足そうな笑みは、どんな想いを表しているのか。
ぜんぜん、わからない。
だから、
「ゆっくり、やぁっ……激しくしてっ……」
今だけでも忘れさせて