Fall in love with you【R18】
第8章 ●eight
項、肩、二の腕、指先、デコルテ
タオルに隠れていないところを手のひらで洗い上げる。
「ほっせー腕。折れちまいそうだな。」
「烏養さん、っ、手つきヤラシイ…」
「そうしてるんだから当たり前だろ。……もういいよな、これ。取るぞ。」
「っや、取っちゃ…っ!」
まだ反論しようとする口を俺ので塞いで舌を絡める。
「ふ、ぁ、んぅ…」
肌とタオルの隙間に指を差し入れてクイッと引っ張ると、水を吸ったタオルはパシャんと音を立てて落ちた。
舌は絡ませたまま、乳房を下から持ち上げるように揉みしだく。ぷっくり尖り始めた突起にはまだ触れない。
密着した身体を押し返すように藍原の手が俺の腕や腰に触れるけれど、力は弱々しいし何より、興奮を煽る材料にしかならない。
唇を離し、ボディーソープをつぎ足して背中、ウエスト、腹、脚、爪先まで愛撫するみたいに洗い、最後に太股の付け根、俺だけが触れることを許された花心に指先を滑らせた。
「ひ、あ…」
浴室に響く甘い嬌声。その声が俺の耳を犯す。
「とろとろ…俺に洗われんの、そんなに気持ちよかったのか?」
頬が、耳朶が、赤く染る。