Fall in love with you【R18】
第8章 ●eight
「あ、お風呂、入りますか?」
「後でいい。」
それより今は早くお前を抱きたい。のに、
「でも烏養さん、汗くさい。」
ふふっ、なんて笑うからこっちも自然と頬が緩む。
「汗くせーのは嫌か?」
「うーーん…」
「考える時間が長ぇ!」
「一緒にお風呂入る口実だった、って言ったらどうします?」
コテンと首を傾げる姿がこう…胸にキュンと刺さった。
きゅんてなんだよ俺は乙女か。
「素直にそう言やいいだろ。」
強気に言いつつも本当は嬉しくて堪らない。
「荷物だけ先に置かせてくれ。」
一旦藍原を降ろし、もはや行き慣れた部屋に進んでいく。
「先に入ってろ。俺も着替え出してすぐ行くから。」
「わかりました。」
扉が閉まったのを確認して、この前部屋に置いていったゴムを机の引き出しから勝手に漁って2個、ポケットに突っ込み脱衣所向かった。
いや、万が一な、万が一やりたくなっちまったら困るからな。
誰に言うでもない言い訳を心の中で述べた。