Fall in love with you【R18】
第8章 ●eight
首筋に顔を埋めると、濡れた髪から甘い匂いが鼻を擽った。
媚薬のように身体のなかが熱くなって、抱きたいという欲がゾクゾクと背中を駆け巡る。
「烏養さん…くすぐったいっ…」
「ん、わりぃ…」
謝ったところでやめるつもりは無いけれど。
「なぁ…キスしてぇ。」
「ここじゃダメです。家の中入って。」
促されるままに玄関の扉をくぐって、靴も脱がないうちに俺よりずっと小さい身体を抱き締めた。
守りたい。
でもぶっ壊したい。
いろんな感情がせめぎ合ってごちゃごちゃする。
「藍原…口開けろ…」
「?…はい、」
薄く開かれた唇に俺のを重ねて舌を絡めた。
俺の服にしがみ付いてキスに応える姿が俺の中の劣情を掻き立てる。
くそっ…今日は会うだけのつもりだったのに…
なんて、こんなキスしてる時点でそんなの信じてもらえねぇだろうけど。
あー…勃ってきた……
「烏養さん…当たってる…」
「わ、わりぃ」
これはマジで思ってる。いやほんとに。