Fall in love with you【R18】
第7章 seven
ガラッと扉を開けると、教室の奥の方で輪をなしていた数人が一斉に俺の方を向いた。
「すみません、相談…と言うか男子会みたいなことしてて…」
澤村が小さく頭を下げた。
人一倍騒いでた奴らと月島、木下、成田辺りは既に布団の中に潜り込んでいて、起きる気配すらない。
「お前ら明日もハードなんだぞ?さっさと寝ろよ」
「じゃあ早期解決の為にも烏養さんも相談乗ってください!」
ほらほら、と腕を引かれ輪の中に加えられた。
「チッ、しゃーねぇな。俺に答えられる範囲にしろよ?」
「分かってますって!早速なんですけど、烏養さんはラブとライクの違いってなんだと思いますか?」
「はぁ!?」
初っ端からそう言う方面の質問が来るとは思っておらず、思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
「それが難しければ、好きだなって思う瞬間とかあったら教えて下さい。俺ら、バレーばっかりでそうゆうのすげー疎くて…身近で彼女持ちなの烏養さんだけだから…!」
何となく、想像はついた。
恐らくこいつらの中の誰かが恋の悩みを抱えているという事だろう。