Fall in love with you【R18】
第1章 First
「ほら、乗れ」
言われた通り車のドアを開け、助席に乗り込んだ。
「ほんとにいいんですか?」
「言いっつってんだろ」
「、、、はい。」
助席に座るのが嫌なんじゃない。
車を運転する人にとって助席に座らせるのってすごく特別なことなんじゃないかなって思うから
ほんの少しでも私のこと、そう思ってくれてるのかなって期待してしまう。
「シートベルト忘れんなよ」
「大丈夫です!」
私の言葉を聞いて直ぐ、車を発進させた。
「タバコ吸うけど構わねぇか?」
「いいですよ」
箱からタバコを咥えて取り出す仕草とか
片手でタバコに火をつける仕草とか
吸った煙をふぅ、と吐き出す仕草とか
全部がかっこよくて見惚れてしまう。
「そんなに見んじゃねーよ。運転しづれえ」
「すみません、つい見惚れちゃいました。」
「まーた言ってやがる」
飽きれるように笑った烏養さん。
やっぱり私、何とも思われてないのかな、、、