第8章 サイコパス
「とりあえず、黒雷ちゃん達が協力してくれるなら3日後には戦いを挑みたいと思ってる。」
蘭丸さんはじっと優月さんを見つめた。
「3日後!?えらく急だな。」
優月さんは驚いた。
「さっきも言ったように奴らは動き出そうとしてる。束になられてからじゃきついからな。」
蘭丸さんは煙草の火を消した。
「おっさん…。」
陽くんは不安そうな顔で優月さんを見ていた。
「…大丈夫だ。」
優月さんは陽くんを見て優しく笑った。
「…そう、問題は君たちなんだよねぇー…。」
蘭丸さんは大きく溜息をついた。
「…。」
私はじっと蘭丸さんを見つめていた。
「雛っぴは俺とりっちゃんが完璧に育てる。3日後にはそれなりのスキルを使えるようにはする。けど、よっぴぃに関しては俺たちは何も出来ない。」
「…。」
陽くんは不安気な顔をしていた。
「俺もプリーストについてはよくわからん…。でも、3日後には必ず実戦で動ける程度にはしておくよ。」
優月さんは頭をカキながらそういった。
「よろしくねぇー。じゃぁ、交渉も成立したって事で俺はお暇させてもらうよ。」
そう言って蘭丸さんは席を立ち、店から出て行った。
店内はシーンとなり、
BGMだけがひたすらに流れていた。