第8章 サイコパス
「そうそう。今ので分かった通り、俺のチームには前衛もプリーストもいない。そこでだ!黒雷ちゃんのチームと組めば完璧なんじゃね?って思ったわけよ。」
「…なるほど…。」
優月さんはコーヒーを皆に差出し、
考え始めた。
「ねぇねぇ、カラスー。砂糖とってー。」
陽くんは蘭丸さんの前の砂糖を指差して言った。
「ん?ボウズ。砂糖を入れるのか?」
「おう!甘党だからなっ!」
陽くんは何故かドヤ顔をしていった。
「いいか、ボウズ。真の男になるためにはな…ブラックで飲まにゃいかんぞ。」
「え、でも、俺苦いの嫌いだし。」
陽くんは口を尖らせた。
「まぁ、まぁ、そのまま飲んでみろ。」
蘭丸さんはニヤニヤしながら陽くんにそう言った。
「えー。…わかったよ。」
そう言って陽くんはコーヒーを飲んだ。
「うえぇ!超にげぇーよ!」
陽くんは苦そうな顔をした。
「それが、大人の味ってもんだ!」
蘭丸さんはドヤ顔をして言い放った。
優月さんは苦笑いしていた。
私も思わず苦笑いしてしまった。
「な…なるほど!コレが大人の味かぁ!」
そう言って陽くんはコーヒーをブラックのまま飲み始めた。
やっぱりちょっと天然なのかな…?
「そうだ、そうだー!飲め飲めー!」
蘭丸さんはそういいつつ自分のコーヒーにドバドバと砂糖を足していた。