第2章 ゲームヲハジメマスカ?
「さてと…で、どうすっか?」
陽くんは私をじっと見つめた。
どうすっか…って言われても。
そう思いながら私は周りを見渡した。
「えーっと…とりあえず、建物内を見てみませんか?何かあるかも!」
私が提案すると陽くんは眉間にシワを寄せて首を振った。
「俺、多分もう1時間以上ここいるからだいぶ見回ったけど、何もねぇよ」
「うーん・・・そうですかぁ。」
私は再び周りを見渡した。
ふと出口であろう古い大きなドアが目に入った。
「あ!外出てみませんか?なにかわかるかも!」
私はドアを指差して言った。
「あぁ。そうだな。俺もまだ外には出てない。」
私達は外に出てみる事に決めた。
少し重い木製の大きなドアを二人で押した。
"ギィ"
ふわっと冷たい風が一気に建物内になだれ込んできた。
「…さむっ」
陽くんは眉間にシワを寄せて渋そうな顔をした。
「そうですね。」
私達は外へ足を踏み出した…