第2章 ゲームヲハジメマスカ?
「俺、さっきまで自分の部屋でパソコンしてたんだ。そしたら急に頭痛くなってさぁ」
男の子は頭をさすりながら言った。
「あ、私も同じです!気づいたらここに居ました!」
「あぁ、なんか俺と全く同じ事してたからそうだと思ったわ」
そう言って男の子はニヤっと笑った。
ふと、男の子をよく見ると
なんだかゲームのキャラのような格好をしていた。
「あ、言っとくがこの服、俺の服じゃねぇから。気づいたら着てた。お前もそこの鏡見てみろよ。」
その目線に気がついたのか、男の子は少し恥ずかしそうにして奥にある鏡を指差した。
私は言われるまま鏡の前に立った。
私もゲームに出てくるキャラのような服装をしていた。
「うわぁ!?何ですか!?これ!?は…はずかしい。」
「あぁ、俺もそれ思ったわ。」
そう言って再び男の子は椅子に座った。
「まぁ、誰か来て少し安心した。」
そう言って男の子はニカっと笑った。
「…でも、お互い何もわからないんですよね…?」
「おう!でも、一人よりましだろ?お前名前なんて言うの?」
「えと・・・桐谷雛です。あなたは?」
「俺は光武陽(ミツタケ ヨウ)だ。よろしくなぁー」
「あ、よろしくお願いします。」
私はペコっと頭を下げた。