第7章 EMERGENCY
「あ…えっと…カフェのお兄さん…?」
私は親になんて説明すればいいかわからずとりあえずそう言った。
「か、カフェのお兄さん!?カフェのお兄さんがどうしてここに!?」
お母さんは不思議そうだった。
「…えぇーと…」
私は混乱した。
「あ、雛さんがうちの店に忘れ物をされたので届けに来たんです。」
すかさず優月さんがフォローしてくれた。
「あぁ!なるほど!もうっ!この子ったらドジだからぁ!あ、よかったら今からうち晩御飯なんですよぉ!良かったらお兄さんも一緒にどうかしら!?」
お母さんはウキウキしながら優月さんに聞いた。
「いえ、申し訳ないので…」
優月さんがそう言いかけるのをお母さんは阻止した。
「あらー!食べて行ってくださるのぉ!?嬉しいわぁ!さぁ上がって上がって!」
そう言ってお母さんはルンルンで台所へ行った。
「…すいません。」
私が謝ると、優月さんは笑い出した。
「いや…すまん。お前のお母さん面白いなぁ。」
笑った優月さんの顔は相変わらずかっこよかった。
そんなこんなで私と母と優月さんは食卓についた。
そんな時だった。