第7章 EMERGENCY
しばらくすると奥から何やら引きずってくる音が聞こえた。
「よいしょっと…。」
律さんは自分の身体より大きな何かを背中に背負ってやって来た。
「わぁ!?大丈夫ですか?」
私はすぐに駆け寄った。
「あぁ、へーきへーき!これ、私の武器だから!」
そう言って律さんは自慢気に武器を見せた。
「ヘビィガンナーの武器って…本当に大きいんですね…。」
思わず驚いてしまった。
「そうそう。ヘビィガンナーは攻撃力はかなり高いけど、移動ができないんだよねぇ。しかも、武器でかいから結構目立つし…」
律さんは溜息をついた。
「ライトガンナーは?」
蘭丸さんは律さんに聞いた。
「えーっと…確か攻撃力も防御も低いけど、移動できるし、騎乗スキルあるよね。ブラインドスキルもあるし…アーチャーとかと近いかもね。」
何やらわからない言葉がいっぱい飛び交う…。
スキル?ブラインド?アーチャー?
私は頭がハテナでいっぱいだった。
「んじゃ、りっちゃんがだめだったらカズトラんとこ連れて行くわ!」
蘭丸さんはそう言ってニヤっと笑った。
「えー!カズちんだめだよぉー!あいつ女の子とまともに会話できないし!」
そう言って律さんは笑っていた。
…??
"ゴーン"
鐘が鳴った。
「あ、戻されるな。じゃ!また明日ねぇー」
その蘭丸さんの声を最後に
私は現実世界へと戻った。