第7章 EMERGENCY
「カーくん…。」
「あ?」
「この子、ライトガンナーだよ?」
律さんは眉間にシワを寄せて蘭丸さんを見せた。
「え?何かりっちゃんと違うの?」
蘭丸さんは不思議そうな顔をした。
「だって、私ヘビィガンナーだもん!ライトガンナーわかんない!!」
律さんはドヤ顔をした。
「えぇぇぇぇ!!」
蘭丸さんは驚いていた。
私も驚いた。
「い、いや、でもさ、ほら集中スキルとか!教えてあげなよ!」
蘭丸さんは必死に何かを言っていた。
「うーん。まぁ、ライトガンナー特有のスキルとかは教え切れないけど、共通のスキルは教えるね。ちょっと待ってて」
そう言って律さんは部屋の奥の方へ行ってしまった。
「いやー、悪いねぇ!ガンナーって全部一緒かと思ってた!」
そう言って蘭丸さんはヘラっと笑った。
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます!」
私は頭を下げた。
「いいって事よ!黒雷ちゃんも大変そうだったし…りっちゃんも新しいお友達が出来て嬉しそうだし。」
そう言って笑った蘭丸さんの顔は
なんだか少しだけ寂し気だった。
「・・・?」
私はそんな蘭丸さんの顔を眺めていた。