第7章 EMERGENCY
「んで…なんでカーくんは雛ちゃん拉致って来たの?」
律さんは少し高めの椅子に腰掛け足をぶらんぶらんさせていた。
あぁ。何しても可愛い…。
「あぁ、雛っぴ、ガンナーなんだけどさ戦い方わかんないみたいだから、りっちゃんに教えて貰おう思って…」
そう言って、蘭丸さんは私の方を見た。
「あの、基本的な戦い方なら優月さんに習いました…。」
「ゆづき…?誰それ?」
律さんは顔をしかめた。
「黒雷ちゃん。」
蘭丸さんはボソっと言った。
「えぇぇぇぇぇ!!!!まじで!黒雷さんと知り合いなの!?超うらやまぁぁ!!!」
律さんは突然テンションが上がった。
「えぇ!?」
私は思わずびっくりしてしまった。
「だって、黒雷さんめっちゃイケメンじゃん!いいなぁ!今度紹介してよぉ!」
律さんは嬉しそうに駆け寄ってきた。
…可愛い…。
「あぁ、多分そのうち追いかけてやって来るよ。雛っぴとチーム組みっぱなしみたいだし。」
蘭丸さんはそう言ってあくびをした。
「テンションあがる!めっちゃお洒落しとかなきゃ!」
律さんは鼻息をふんっ!とした。
その姿さえ可愛かった。
「黒雷ちゃんはもういいからさ、ほら!りっちゃん、教えてやってよぉー」
「おっけーおっけー!んじゃ、武器出してみて。」
律さんは私の方を見た。
「はい。」
私は腰につけていた銃を出した。
律さんはそれを見て固まった。