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第7章 EMERGENCY


「ちょっとカーくん!女子高生拉致っちゃまずいって!犯罪だって!」
律さんはニヤニヤしながらカラスさんの方を見た。

「ば、知らなかったんだよ!ま、現実では犯罪だけど、ここゲームだしぃー」
そう言ってカラスさんは口を尖らせた。

「あの…」
私が話しかけると二人は一斉にこっちを見た。

「カラスさんはお名前なんとおっしゃるんですか?」

「俺?俺は鴉夜蘭丸(カラスヤ ランマル)。」

「えと…じゃぁ、蘭丸さんとお呼びすればいいですか?」
私がそういうと蘭丸さんは大きく頷いた。

「んじゃ、俺はぁー…雛っぴって呼ぶね♪」

「雛っぴ!?…ですか?」
蘭丸さんは見た目に反して、子供っぽい…のかも。

「あの、ちなみにお二人は何歳なんですか?」

「俺、20歳ー!」
「私は19歳だよー。」

…えぇ!!!??

ちょっと動揺してしまった。
まさか…律さんが年上だなんて…。

「あー!今雛ちゃん私の年齢に驚いたんでしょー!」
律さんはニヤニヤしながら言った。

「あ、は、はい。すいません。」

「りっちゃんは19歳には見えないよなぁ。どう見ても小学生…。」

「あ゛!?」
律さんは先程の可愛い声よりドスの効いた声で言った。

「すいません。」
蘭丸さんはすぐに謝った。

それからも二人は楽しそうに話していた。

…あれ?
なんか蘭丸さんって最初のイメージより
ずっとずっと良い人なのかも…?




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