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第7章 EMERGENCY


「まだ使い物にならないプリーストに戦えないガンナー。お荷物じゃなくてなんなの?」
カラスは小さく笑った。

「いずれ、お前にも勝てるように…俺が…」
優月さんは苦しそうに言った。

「ふぅーん…じゃぁさ、俺、この子預かってやるよ。」
そう言ってカラスは私を軽々と持ち上げた。

「えぇ!?」

「っな!!!!雛を離せっ!」
優月さんは声が荒げた。

「雛!!」
陽くんも不安そうな顔でこちらを見た。

「安心しな。悪いようにはしない。ただ、そのプリーストしっかり育てとけよ。じゃ!」
カラスはそういうと私を抱えたままどこかへ走りはじめた。

陽くんと優月さんがみるみる小さくなっていく。

「あの!」

「ん?何ー?」
カラスは走りながら聞いた。

「降ろしてください!」
私は精一杯の怖い顔でカラスを睨んだ。

「あぁ、大丈夫!ゲーム補正で重さとか感じないから!安心して抱えられてなっ!」
カラスはドヤ顔をしてみせた。

「え!?違います!そんな事じゃなくて…」

「ん?じゃぁ、何?」

「二人の所に戻してください!」
私がそういうとカラスは笑った。

「あー、大丈夫だって!俺に任しとけって!」

「え!?ちょっと!」
私がいくらバタバタしてもカラスは止まってくれなかった。

なんだかカラスは当初のイメージと違った。
そして、気がつくと全く知らない町へと来ていた。




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