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第7章 EMERGENCY


「プリースト如きに何ができるんだぁ。まぁ、いい。お望み通り、お前から殺してあげよう。」

そしておじさんは再びナイフを振り上げた。
私は思わず目をつぶった。

"ザクッ"

鈍い音が響き渡る。

「ったく。俺プリーストのお守り頼んだよね?こんな雑魚にやられないでくれるかな?」

聞き慣れない声に私は目をあけた。

私たちの目の前には


"カラス"が居た。


先程のおじさんの頭にはナイフが刺さっており、
死んでいるようだった。

一体何が…。


「とりあえず、プリーストちゃん。その黒雷ちゃんにヒールかけてやりな。放置してると死ぬよ。」

カラスは固まっている陽くんの頭をポンと叩いた。

「…っな!おっさん!」
陽くんは我に返り、優月さんに駆け寄った。

そしてカラスは私に歩み寄った。

「んーと。ちょっと待ってねぇ。」
そう言ってカラスは私の動かなくなった身体にナイフを当てた。

"プツン"

何かが切れる音が聞こえて、
私は動けるようになった。

「…あの」

「スパイダーって言うアサシンのスキル。見えない糸で縛られちゃうんだよねぇ。ま、これから気ぃつけな。」
そう言ってカラスは私を起こしてくれた。

彼は紛れもなく、今朝見た人だった。

「黒雷ちゃん、こんな調子だとマジ困るんだけど。でも、まぁ、確かにお荷物二人はきついかもねぇー」
カラスは優月さんの方を見た。

「…っく。別に荷物なんかじゃっ!」
優月さんは少しまだ苦しそうだった。
陽くんは必死でヒールをかけているようだった。


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