第6章 日常世界。
その日は夕方まで特に何もなくすごしていた。
が、時計が19時を指そうとしていた頃。
また突然PCがついた。
あぁ、やっぱり…。
そしてあの感覚に襲われて
私は気がつくといつもの教会に居た。
「いててて…」
私が辺りを見回すと、
陽くんと優月さんも居た。
「お!やっぱり居た。」
陽くんはニヤっと笑った。
「…ったく、このゲームどうなってんだ…。」
優月さんは不満そうにしていた。
「これからどうしましょう?」
私がそう聞くと優月さんは『うーん』と考えた。
「あ、そういえばさ、俺ずっと気になってたんだけど…」
陽くんは思い出したように言った。
「なんだ?」
優月さんは陽くんの方を見つめた。
「ここの教会に戻ると現実世界に戻れるのか?」
あぁ。
そう言えば、いつもここに戻って来て、
鐘がなったら現実世界に戻っている気がする。
「あぁ、それは違う。」
優月さんは頭をかきながら言った。
「えー!じゃぁ、どういうタイミングで戻されるんだ?」
陽くんは予想がはずれ不満そうにしていた。
「わからん。戻されるタイミングはランダムなんだ。あの鐘がなったら戻される。例えログインしたてでもあの鐘がなったら戻されるんだ。」
優月さんは困ったような顔をしていた。