第6章 日常世界。
「なんだよそれぇー…。」
陽くんは不思議そうにしていた。
「まぁ、俺もよくわからん…。さてこれからどうすっかなぁ。」
優月さんは頭を抱えていた。
「俺!他の町とか行ってみたいんだけど!」
陽くんはワクワクしているようだった。
「…まぁ、ここ治安悪いしなぁ。悪くないかもな。」
優月さんはそう言って立ち上がった。
「よし、じゃぁ、別の町に移動するか。危ないから俺から離れるなよ。」
そうして、私たちは新しい町へと向かう事にした。
いつもの教会の重い扉を開けると
流れ込む冷たい空気。
なんだか、
今日はとっても嫌な空気だった。
私は思わず
身構えた。