• テキストサイズ

ONLINE GAME

第6章 日常世界。


私は公園に戻って陽くんの自転車に乗り、
優月さんの店へ向かった。

優月さんのお店はまだ開店していなかった。

「あ、ここの裏にさ、おっさんの部屋のドアがあってピンポンがあるから鳴らそうぜ!」

そう言って陽くんは裏の方に走っていった。

「わぁ!?待ってよ!」
私は陽くんを追いかけた。

裏には小さな玄関があった。
そして、その横には車庫のようなものもあった。

…優月さんって結構お金持ちなのかな?

"ピンポーン"

陽くんは嬉しそうにインターホンを鳴らした。

しばらくすると中からまだ眠そうな優月さんが出てきた。

「…なんだ。ガキ。忘れ物か?」
優月さんは不機嫌そうに陽くんを睨みつけた。

「ちげぇよ!おっさんに会いに来たんだよ!」
陽くんはくしゃっと笑った。

「あ。おはようございます。」
私は陽くんの後ろから顔を出した。

「…はぁ。店開けるから、そっちから入れ。」
そう言って優月さんはドアを閉めた。

私と陽くんは表に戻り、ドアが開くのを待った。
しばらくするとお店のドアが開いた。

私達は中へと入った。

お店の中の時計を見ると今は午前8時だった。
ここのバーが午前4時まで営業みたいだから…

なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。



/ 198ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp