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第4章 GAME START


LVのあがったヒトガタという人形は攻撃を避けるようになった上に攻撃してくるようになった。

攻撃は少し痛かった。

でも、何故だが現実の世界より避けたり、
攻撃で来たりが素早くできた。

ゲームの世界だからだろうか。

私が人形と戦っているあいだ、
優月さんは陽くんに何かを教えていた。

陽くんはその話しを
コロコロと表情を変えながら聞いているようだった。

「詠唱!ヒール!」

その陽くんの声と共に私の足元に魔方陣が現れ、
暖かい光が私を包んだ。

なんだか凄く心地が良くて疲れが一気になくなった。

「わぁ!凄い!なんか体が軽くなったよ!」
私は陽くんの方を向いた。

「あ!!おい!雛!危ねぇぞ!?」
陽くんは私の後ろを指差した。

後ろを見ると人形が襲い掛かってきていた。

「うわぁ!!??」

私は思わず目をつぶった。

"ザクッ"

何かが切れるような、そんなするどい音がした。

…あれ?

…痛くない。

私はゆっくり目をあけた。



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