第4章 GAME START
「あの、属性は職業ごとに決まっているんですか?」
私は疑問に思った事を優月さんに質問してみた。
「いや、そういうわけじゃない。プリーストとカオスウィザードが特殊なだけだ。」
「カオスウィザード?」
陽くんは眉間にシワを寄せて優月さんを見た。
「カオスウィザードは闇属性の魔法使いみたいなもんだ。…攻撃力なら一番高い職業じゃないかな。」
「えぇ!俺それがよかったぁ!」
陽くんは不満気に口を尖らせた。
「いや、でもカオスウィザードは防御力がかなり低いから、一撃でも喰らったら大ダメージだぞ。」
「えぇー?でも強いんだろ?」
「闇属性と光属性は普通の属性とは違うからなぁ。まぁ、難しいかもしれないし、理解しなくていいから聞け。」
そう言って優月さんは地面になにやら図を書き始めた。
私と陽くんはその図を見つめた。
「まず、火は風に強い。風は電気に強い。電気は水に強い。水は火に強い。」
優月さんは書かれた4つの属性の枠に矢印を引きはじめた。
「ダメージカウントを弱点属性からの攻撃を100とすると弱点属性以外からの攻撃は70くらい。耐性のある属性からは50程度しか喰らわないんだ。」
「…すいません、ちょっとわからないです。」
私は頭がハテナ状態だった。