第4章 GAME START
「よし、次に陽!お前だ。」
優月さんは陽くんの方を向いた。
待ってましたと言わんばかりに陽くんは嬉しそうな顔をした。
「まぁ、俺もプリーストについてはそんなに詳しくないんだが…。」
そう言いながら優月さんは頭をポリポリとかいた。
「とりあえず、俺も属性発動させればいいのか!?」
陽くんは『invoke』の呪文を唱えたくてたまらないようだった。
「いや…まぁ、してもいいが、お前の属性は光だ。」
「え!?何でわかるんだよ!?」
陽くんはなんだか不満そうにした。
「プリーストは光属性しかいないんだ。」
優月さんがそういうと
陽くんはやっぱり不満だったようで
「やってみなきゃわかんねぇ!」
そう言って武器を構えた。
「invoke!」
陽くんの杖は光りだした。
「・・・・なんか、懐中電灯になりそうだな、コレ」
陽くんは杖を眺めて言った。
「…おう、光属性だからな。光ってるんだよ。」
優月さんはわかっていたような顔をし、溜息をついた。