第4章 GAME START
ふと目を開けると、
先ほどのカウンターのある建物内ではなく、
何やら地面がごつごつした所に来ていた。
「あれ…?場所が変わってる?」
私はきょろきょろと見回した。
「なんか、足場わりぃんだけど…」
陽くんは不機嫌そうに言った。
「ここは訓練室だ。今から戦闘方法について教える。ほら、武器出してみろ。」
優月さんは背中に納めていた大きな剣を抜いた。
優月さんの剣はなんだか電気を帯びているようで
パチパチという音と共にたまに電光が見えた。
私は言われるまま腰のベルトに納めてた銃を取り出した。
陽くんもベルトの後ろにさしていた杖を取り出した。
「よし、じゃぁ、今からLV1のヒトガタを出す。」
そう言って何やらリモコンのようなものを優月さんはいじりはじめた。
"ボトッ!"
「うわぁ!!??」
目の前にカカシのような人形が何体か落ちてきた。
「あぁ?なんだ、これ気持ちわりぃ。」
そう言いながら陽くんはまじまじとその人形を見ていた。