第4章 GAME START
「よし、じゃぁ、雛!このヒトガタに向かって銃撃ってみろ。」
そう言って優月さんは私をじっと見た。
「は、はい!」
私は深呼吸をし、心を落ち着かせ、
初めて銃の引き金を引いた。
"ドンッ"
大きな音と共に銃弾が人形にあたった。
人形に穴が開いたが再びふさがった。
「う、撃ちました!」
私は優月さんの方を向いた。
「あー、人形倒れるまで撃ち続けてみろ。ちゃんと二丁使って。」
「わ、わかりました!」
私は言われるまま、人形に向かって撃ち続けた。
不思議な事に何度撃っても弾はなくならない。
3~40発撃った頃、やっと人形は倒れた。
「た、倒れました!」
なんだかどっと疲れが出た。
「よし、今のが通常攻撃だ。ライトガンナーは攻撃力が低いから、何度も撃ち込むことが重要になってくる。しんどいかもしれないが頑張れよ。」
優月さんはそう言って私の頭を撫でてくれた。