• テキストサイズ

ONLINE GAME

第12章 現実世界。


注文したメニューが来ると、
蘭丸さんはブラックのコーヒーを飲み始めた。

スーツ姿の蘭丸さんはなんだか
いつもよりずっと大人に見えてかっこよかった。

それに比べて、
制服姿で特盛りのパフェをつついている私は
周りにどういう関係に見られているんだろう…?

やっぱり兄妹に見られてるかな?


「んで?話しって?」

蘭丸さんはじっと私を見つめる。


「あ…えっと…今日、樋渡さんと会った時の話しなんですけど…。」

私は一旦スプーンを置いて、
あの時聞いた話を蘭丸さんに話した。


蘭丸さんには話しておいたほうがいいと思った。


蘭丸さんは話を聞くと
しばらく考え込んでいるようだった。


「…あいつの事は信用ならないから…あれだけど…とりあえず気になる所が沢山あるな。」


「は、はい。」


蘭丸さんはそういうと、
パフェのスプーンを手にすると、
アイスをひとすくいした。


そして、私の口に押し込んだ。


「とりあえず、アイスが溶けそうなのがすごく気になるから食べろ。」


「ふぁ、はい。」


私は慌ててパフェを食べ始めた。



/ 198ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp