第3章 戻った世界。
何事もなく朝になった。
私はいつものように朝の準備をし、
いつものように家を出た。
そして、昨日の商店街を通りかかったが
ビラ配りなどをしている人は居なかった。
何事もなく学校に到着した。
やっぱり夢だったんだ。
そう思いながら席についた。
「雛ちゃん、おはよぉ」
「あ、おはよー」
「昨日のチラシのホームページ行ったの?」
乃亜は少しワクワクしているようだった。
「あ、うん。でもなんもなかったみたい」
「そっかぁ…」
乃亜は少し残念そうにした。
「あ!そういえばねぇー!乃亜このお店行ってみたいのぉ!」
そう言って乃亜は雑誌を取り出し、お洒落なカフェが載ったページを見せてきた。
「へぇー、ハワイアンテイストなカフェねぇ。お洒落だねぇ。いいよ!今度行こう!」
「本当!やったぁ☆」
乃亜はうれしそうにした。
私はふと、雑誌の次のページをめくった。
"イケメンマスターのいるお店特集!"
そう書かれた見出しに、
何件か紹介されているカフェとイケメン店員達。
「・・・あれ?」
見た事のある顔が写っていた・・・。