第11章 アカシックレコード
「あ、わざと武器出してたんですか?戦闘に不利になるから…」
「うん。それもあるけど・・・」
律さんは小さく笑った。
「カーくんがかまってくれるから。」
律さんは顔を赤くしてそう言った。
「あぁ。なるほど。」
「set!」
律さんがそう唱えると、
また大きな武器が姿を現した。
「あざといと思われるかもしれないけど、バカなふりってしてた方がいい事もあるんだよー♪」
そういうと律さんはまた武器を引きずりはじめた。
「…な、なるほど。」
やっぱり律さんは私より年上なんだなっと思った。
でも、そのあざとさも
可愛いんじゃないかと思ってしまうのは
律さんが可愛いからなんだろうか?
私たちはゆっくりと訓練所を出ると、
教会へと戻った。