第11章 アカシックレコード
教会へ戻る途中、
蘭丸さんがやってきて、律さんの武器を持っててあげていた。
二人が楽しそうに話している所を見ると
なんだかニヤニヤが止まらなかった。
この二人…
相思相愛なんだよね…。
でも、それを知っているのは
多分私だけで、
そう思うと楽しくてたまらなかった。
「ん?雛っぴなんでそんなニヤニヤしてるの?」
蘭丸さんが不思議そうな顔でこっちを見た。
「いえ。」
「もぉー!雛ちゃん!」
律さんは顔を真っ赤にしてこっちを見た。
「すいません、大丈夫です!」
私はニヤニヤとしたままそう謝った。
明日が戦いだなんて思えないほど
その場には幸せな空気が流れていて…
一生このままだったらいいのにって…
これが平和な世界だったらいいのにって…
そう思った。
教会へ到着すると、
あの頭痛が私を襲った。
あぁ、もう戻される時間なんだ。
明日は…
がんばらなきゃ…。